さつまいも1本で、お芋をゴロッといっぱい楽しめる、鬼まんじゅうを作ります。
角切りのさつまいもが主役で、小麦粉の生地は少しだけ。お砂糖も控えめのレシピ。簡単なのに、ヘルシーで腹持ちの良いスゴイおやつでもあります。
ボウルひとつに混ぜて、あとはお手持ちの蒸し器やせいろで蒸すだけで、はい、鬼まんじゅうのできあがり!
鬼まんじゅうとは
鬼まんじゅうとは、角切りのさつまいもと小麦粉の生地を蒸した、素朴な和菓子のこと。
とくに名古屋を中心に広く愛されている、さつまいもの蒸し饅頭です。
もちもちタイプの鬼まんじゅうのレシピです
鬼まんじゅうには、生地がふわふわの蒸しパンのようなタイプと、もちもちの生地で膨らみの少ないタイプがあります。
今日は、もちもちの生地で作る鬼まんじゅうのレシピをご紹介します。もちもちの生地のほうが昔ながらの作り方で、さつまいもの存在感が強く楽しめますよ。
もちもち鬼まんじゅうの作り方・レシピ
もちもちタイプの生地で作る、昔ながらの鬼まんじゅうのレシピがこちら。
さつまいもの量に対して、薄力粉の生地はとっても少なめ。角切りのさつまいもに、生地をまとわせるようなイメージです。
今回は中華せいろを使って蒸していますが、お手持ちの蒸し器や、フライパンを使った簡易的な蒸し器でも作れます。
鬼まんじゅうの材料
材料(手のひらサイズ5個分)
- さつまいも 中くらい1本
- 砂糖 30g
- 塩 ひとつまみ
- 薄力粉 60g
- 水 大さじ1〜3
甘さ控えめのレシピです。しっかりした甘さがお好きな方は、砂糖を少し増やして調整してください。(30g→約40gに変更するのが目安)
準備
蒸し器の準備
蒸し器、せいろなどに使うお湯をわかして、蒸す準備しておきます。
オーブンシートかアルミカップの準備
鬼まんじゅうの生地を乗せるオーブンシートかアルミカップを用意しておきます。オーブンシートなら、1個分の生地が乗る大きさにカットしておきます。
大きめのアルミカップなら、そのまま生地を乗せて使えます。
もちもち鬼まんじゅうの作り方
step
1さつまいもの皮をむき、角切りにする
さつまいもの皮をピーラーなどでむき、約1.5cm〜2cmの角切りにします。
ポイント
生のさつまいもは硬いので、包丁で切るときには気をつけて。
1.5cm厚さの輪切りにしてから格子状に切ると、安定しやすいのでおすすめです。
だいたい均等の大きさに角切りにできればOKなので、お好きな切り方でどうぞ。
step
2砂糖・塩をあわせて15分置く
角切りにしたさつまいもをボウルに入れ、砂糖と塩を加えてざっと混ぜ合わせます。
そのまま15分置いておきます。
step
3水を加える
15分経つと、さつまいもから水分が少量出てくるので、捨てずにそのまま生地に混ぜ合わせます。
水分があまり出ていなければ、水大さじ1を加えてください。
ポイント
薄力粉を加えたあとでも水を追加して調整できるので、あまり細かく考えなくても大丈夫。
反対に、水分の入れすぎは避けたいので、水を入れるか迷ったらこの時点では加えなくてもOKです。
step
4薄力粉を加えて混ぜる
薄力粉を加えて、ゴムべらでよく混ぜ合わせます。薄力粉はふるわずに、そのまま入れて大丈夫です。
step
5水を追加して調整する
生地が固く、水分量が少なすぎる場合は、水を少しずつ入れて少し柔らかくゆるめます。
生地が固く混ぜにくかったり、トゲトゲと細かな角がたくさんたつような状態は固すぎ。
このあと、こんもりと生地を盛るので、さつまいも同士がくっつかず離れてしまうような状態は柔らかすぎです。
ポイント
水大さじ1でかなり柔らかくなります。大さじ1/2くらいずつ、少しずつ加えて混ぜて調整するのがコツ。
step
6生地を乗せる
あらかじめ1つ分に切っておいたオーブンシートか、大きめのアルミカップに生地をすくって乗せます。
こんもりと盛ると、おいしそうな鬼まんじゅうになりますよ。
step
7約18分蒸す
蒸し器かせいろなどに鬼まんじゅうの生地を並べ、18分くらい蒸します。(小さめの生地なら、15分以上)
火の強さは、蒸気がしっかり上がり続ける弱火〜中火で。
ポイント
一般的な蒸し物と同様に、生地に水滴がたれてしまうようなら、蓋にふきんを巻いてくださいね。
中華せいろは、水滴がたれないのでふきんは不要です。
step
8もちもち鬼まんじゅうのできあがり!
さつまいもに火が通ったら、ツヤツヤもちもちの鬼まんじゅうの完成です!
蒸し上がったもちもちの生地は、蒸し器に放置せずすぐに表面を冷ますとツヤが出て、より美味しく見えますよ。
もちもち鬼まんじゅうの作り方を動画で見る
鬼まんじゅうのアレンジ
とってもシンプルなレシピで作る鬼まんじゅう。そのぶん、アレンジも自在です。
そのままでももちろん美味しいのですが、お好みのアレンジを見つけるのも楽しいですね。
さつまいもの種類を変えるアレンジ
主役のさつまいもの種類を変えると、違った食感や風味を楽しめます。
さつまいもの切り方を変えるアレンジ
今回は1.5〜2cmの角切りにしましたが、もう少し細かくしたり、大きくしてもガラリと印象は変わります。大きめにすると火が通りにくくなるので、蒸し時間を長くします。
また、さつまいもの皮をむかず、皮付きのまま角切りにすると見た目が華やかになります。ただし皮つきだと食感が固くなるので、お好みで。
砂糖の種類を変えるアレンジ
主張の少ない基本の砂糖なら上白糖がおすすめですが、それ以外の砂糖を使うのもお手軽にできるアレンジ。グラニュー糖ならスッキリした甘さ、黒糖ならコクのある鬼まんじゅうになります。
- グラニュー糖
- 黒糖
- きび砂糖など
食材を追加するアレンジ
角切りのさつまいもの他に、アクセントになる食材を加えてアレンジするアイディアです。
- レーズン
- りんご
生地の風味を変えるアレンジ
さつまいもと相性が良く、インパクトの強いものを混ぜるアレンジも楽しいですよ。
- シナモンパウダー
- 黒糖
鬼まんじゅうの保存方法(冷蔵・冷凍)
鬼まんじゅうは、出来たてほかほかも美味しいですし、数分置いて冷めてからも美味しくいただけます。
すぐに食べない場合は、ラップに包んで冷蔵庫に入れてください。冷えると生地が固くなるので、レンジで少し温めてからお召し上がりくださいね。
鬼まんじゅうは冷凍保存もできます
余った鬼まんじゅうは、ラップに包んで冷凍保存できます。
冷凍した鬼まんじゅうは、ラップにつつんだまま500W〜600Wの電子レンジで温めれば、ホクホクのお味を楽しめますよ。
もちもち鬼まんじゅうのレシピのまとめ
簡単に作れる、鬼まんじゅうのレシピをご紹介しました。
鬼まんじゅうは、かしこまったお菓子というよりも、ご家庭で作る身近なおやつです。1個分の大きさや生地の柔らかさなど、良い意味で適当に、気軽に作ってみてください。
レシピどおりに作ってさつまいもの風味を満喫したり、ご紹介したようなアレンジでお好みのお味を見つけてくださいね。