つきたてほっかほかのお餅をほおばると、本当に幸せ。
あんこ餅、きなこ餅、砂糖醤油、豆餅、お雑煮・・
どんな味付けがお好みでしょうか?
今日は、ホームベーカリーで餅つきをするときの作り方を、お餅の丸め方と一緒にご紹介します。
杵と臼でついたお餅も絶品ですが、ご家庭のホームベーカリーでもとっても美味しいお餅が作れます。
私の祖父母の田舎では、年末に親戚が集まって昔ながらの杵と石臼で餅つきするのが伝統行事でした。
餅つき名人だった祖母から代々伝わる、お餅のちぎり方・丸め方のコツもご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
ホームベーカリーでお餅つき!作り方・レシピ
お餅の材料
もち米2合分
・もち米 280g(約2合分)
・水 180g
・餅とり粉 適量
もち米3合分
・もち米 420g(約3合分)
・水 260g
・餅とり粉 適量
餅とり粉の代用品
餅とり粉は、コーンスターチや片栗粉で代用できます。
ひと昔前までは米粉が使われていましたが、最近ではパッケージに大きく「餅とり粉」と書いてあっても、原材料を見てみるとコーンスターチとなっているものもあります。
米粉はお値段が高いですし、コーンスターチや片栗粉を代用して、便利に使うのがおすすめです。
必要な道具
用意する道具
- ホームベーカリー
- もち用の専用羽根(あれば)
- 熱に強い作業台(キッチン、テーブル、パンマット、大きなお皿、バットなど)
- 手を濡らすぬるま湯(ボウルや深皿に用意しておきます)
今回使用したホームベーカリーは、パナソニックSD-MDX100。
とっても優秀でお気に入り。餅つき機能つきです。
ホームベーカリーで餅つきの所要時間
ホームベーカリーの仕様や室温によっても異なりますが、ホームベーカリーの餅つきメニューのこね時間(つき時間)は、およそ1時間ほど。
そのあとお餅を丸める作業を含めると、もち米をホームベーカリーにセットしてから1時間半ほどでつきたてのお餅にありつけることになります。
※ホームベーカリーにセットする前に、もち米を洗って30分水気を切るという時間が別途必要です
ホームベーカリーでのお餅のつきかた・作り方
事前準備
- お餅を取り出す作業台に餅とり粉を広げておく
- すぐに食べるお餅用の味付けを用意しておく
あんこを丸めておく
きな粉を深めのお皿に用意しておく
ホームベーカリーでお餅つきの工程が完了したら、そこからは手早くちぎる・丸める作業になります。
あらかじめ準備をしておくと、慌てず安心です。
作り方
- もち米を洗って、水気を切る
- ホームベーカリーにもち米と水をセットする
- もちつきコースでスイッチオン
- 作業台にお餅を取り出す
- 餅をちぎる・丸める
- めしあがれ
それではひとつずつ順を追って作り方を見ていきましょう。
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1もち米を洗って、水気を切る
もち米を水をかえながらよく洗い、ザルにあげて30分水気を切ります。
もち米の洗い方のポイントは、水が透明になるまでよく洗うこと。研ぎ足りないと、ヌカ臭くなることがあります。
ポイント
もち米は水につけておかない
杵と臼を使った餅つきでは、洗ったもち米を一晩水につけておくのが一般的。でもホームベーカリーでの餅つきでは、水に長時間浸しておくことはしません。
これは、パナソニックやシロカなど、もちつき機能付きのホームベーカリーで公式に推奨されている方法です。もち米を水に浸してホームベーカリーで餅つきをすると、柔らかくなりすぎてしまいます。
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2ホームベーカリーにもち米と水をセットする
パンケースに羽根を取り付け、水を切ったもち米と、分量の水を入れたら、ホームベーカリーにセットします。
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3もちつきコースでスイッチオン
もちつき機能付きのホームベーカリーなら、もちの自動メニューを選択してスタート。
ホームベーカリーの仕様どおりに、餅つき完了まで見守ります。
そのままほったかしで良いホームベーカリーもあれば、最後の10分間は蓋をあけておくというひと手間が必要なものもあります。
はい、つるっつるのお餅がつきあがりました!
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4作業台にお餅を取り出す
餅つきが完了したらすぐに、ホームベーカリーからパンケースを取り出します。
お餅を取り出す作業台は熱に強い素材を選びます。今回は、シリコンのパンマットを使っています。
パンケースのまま5分〜10分ほど冷まして、作業台にお餅を取り出します。
ポイント
「パンケースが少し冷えるまで5分〜10分冷ます」と、パナソニックのホームベーカリーもシロカでも取扱説明書に書かれていますが、どんどんとお餅が冷えて表面が固まっていくので、そこまで待たなくても良いです。
パンケースとお餅が、手でぎりぎり触れる程度の熱さになったらすぐに取り出すのがおすすめ。やけどにはくれぐれもご注意くださいね。
お餅の取り出し方
作業台に餅とり粉をたっぷりと広げます。
片手でパンケースを傾けながら、もう片方の手に水をたっぷりとつけて、餅をはしの方から剥がしていきます。
最後はパンケースを逆さまにして餅を落とすと、取り出しやすいですよ。
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5餅をちぎる・丸める
ここからは、少しがんばって駆け足で作業します!
まずは、すぐに食べる分のお餅をちぎりましょう。
すぐに食べる分は、できるだけもちとり粉をつけないように、手に水(ぬるま湯)をつけながらちぎります。
きな粉餅なら、きな粉の入った器へ直接ちぎってポンポン入れていきますよ。
つきたてのお餅が直接お皿に触れてしまうと、お餅が固まって洗っても取りにくくなります。きな粉や醤油などをお皿にひいた上にお餅を乗せるようにしてくださいね。
丸めて成形して保存する分や、あんこなどを包む分は、手の水分を拭き取り、代わりに餅とり粉をつけながらちぎっていきます。
お餅のちぎり方・丸め方のコツは、下でご紹介しています。
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6丸めたお餅を並べる
丸めたお餅は、バットや大きめのタッパーなどに餅とり粉を薄く振って並べていきます。
お餅同士がくっつかないように注意します。
お餅が完全に冷めたら、お餅を多少重ねてもくっつきません。
お餅のちぎり方・丸め方のコツ
ご家庭によってちぎり方・丸め方があるかと思いますが、ここでは餅つき名人だった祖母や親族から教わったお餅のちぎり方・丸め方をご紹介します。
お餅のちぎり方
つきたてのおもちの全体に餅とり粉をまぶし、凹凸がなくきれいな面を表に出します。
お餅ひとつ分を親指と人差し指で輪っかをつくるようにしてつまんだら、人差し指を親指に沿わせるように滑らせ、きゅーっと輪っかをすぼめていきます。
輪っかを最後まで閉じたら、そのまま軽く引っ張れば、ひとつ分のお餅がぷつんと切れます。
続けて、またきれいな面が表にでるように1つ分の生地をつまみ、輪っかをきゅーっと絞ってぷつん。この繰り返しです。
お餅の丸め方
上手にちぎれたら、こねこねと丸めなくても、すでにきれいな丸になっています。形を整えるようにスリスリと軽く丸めます。
ちぎるときにお餅がビヨーンと伸びてしまったら、きれいな面が表にでるように、餅の端をつまんで1箇所にきゅっとまとめていきます。そして、スリスリと丸めていきましょう。
あんこ餅の丸め方
ひとつ分にちぎったお餅を平らに伸ばしたら、あらかじめボール状に丸めておいたあんこを載せます。
あんこを包むようにお餅の端と端をつまんで、軽く伸ばしながら1箇所にまとめて閉じます。
このとき、綴じ目をしっかりつまんで閉じておかないと、お餅を焼いたときにあんこが飛び出てしまいます。
あんこが包めたら、お餅がドーム状になるようにスリスリと優しく丸めます。
包む前のあんこは丸いボール状ですが、あんこ餅のできあがりの形は少し平らになります。
包むときに失敗してあんこが飛び出てしまったら、パクっと食べちゃいましょう!餅つきを頑張った人だけの特権ですね。
用意するもち米の量と出来上がるお餅の量
ホームベーカリーでお餅をつく量は、2〜3合が一般的。
もち米2号を使うと、小さめのお餅が10〜12個ほど出来上がります。
もち米3号なら、15〜18個ほど。
ご家族が多いなら、3合でつくのがおすすめ。できたお餅は冷凍保存もできるので、お2人家族でも多めに作るのも良いですね。
ただ、つくお餅の量が多いとその分手早く作業しなければいけないので、初めての方やお一人で作業する方は、まず2合でやってみるのも良いかもしれません。
ホームベーカリーでお餅をつくときの水の量
ホームベーカリーでお餅をつくときの水の量は、ご紹介したレシピが基本の分量です。
柔らかめのお餅が好きならプラス20g、硬めのお餅にしたいならマイナス20gを目安に、水の分量を調整してください。
同じ水の量でも、もち米にもよっても仕上がりの柔らかさは違ってきます。
ちなみに、今回レシピどおりの水の量では、少し固めの仕上がりでした。私は柔らかいお餅が好きなので、20gプラスしても良かったなと感じます。
ポイント
お餅が柔らかすぎると、丸めてから固まるまでにだらりと流れて平べったいお餅になります。
こんもりと高さのある鏡餅を作りたい場合には、水の量を多くしすぎないようにしてください。
もち米を蒸す工程は要りません
杵と臼を使った餅つきでは、もち米を水に浸した後に蒸す工程があります。
餅つき機能付きのホームベーカリーを使うときは、蒸し器などでもち米を蒸す必要はありません。
洗って水を切った状態のもち米と水をセットすれば、ホームベーカリーが蒸す工程もやってくれます。
餅つき機能なしのホームベーカリーを使うなら
餅つき機能がついていないホームベーカリーの場合は、炊飯器で簡易的にもち米を蒸してからホームベーカリーでつくという方法があります。
餅つきするときのホームベーカリーの羽根
ホームベーカリーによっては、パン生地をこねるときとは別の、もち用の羽根が付属していることがあります。
専用の羽根がなければ、パン用の羽根で餅つきをしても問題ありません。
今回使用したパナソニックのホームベーカリーには、めん・もち用の羽根が用意されています。
お餅をついた後の片付け
パンケースについたお餅のとり方
お餅は、乾くとガビガビに固まって取りにくくなります。
パンケースからお餅を取り出したら、パンケースと羽根はすぐにぬるま湯かお湯につけておきましょう。
作業台やお皿にお餅がついてしまったときも、早めにお湯につけて落とします。
ホームベーカリーでついたお餅の保存方法
完全に冷めたお餅は、ラップをして、さらにジップロックの保存袋などに入れて空気を抜いて保存します。
数日の間に食べるなら涼しい場所や冷蔵庫で保存しますが、多めに作ったお餅は冷凍庫で保存するのがおすすめ。
また、餅とり粉にカビがつきやすいので、余分な粉をよくはたいて落としてから保存しましょう。
ホームベーカリーでお餅つき・お餅の丸め方を動画で見る
今回ご紹介したホームベーカリーでのお餅のつき方、お餅の丸め方のコツを動画にまとめました。
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ホームベーカリーでの餅つきレシピ・作り方まとめ
ホームベーカリーでも、つるんときめ細かい立派なお餅ができました。杵と臼でついたお餅とほとんど遜色ありません。
大切なポイントは、水加減と素早く作業すること。
お餅のちぎり方・丸め方のコツもご紹介しましたが、一番大切なポイントは、綺麗な形に丸められなくても、餅つきを美味しく楽しむことでしょうか。
ご紹介した餅つきのレシピとホームベーカリーで作ったお餅は、ほっかほかのつるんで最高!だったので、ぜひ皆さんお気軽にご家庭での餅つきを楽しんでくださいね。